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音楽家と政治 [音楽]

トスカです。ようやく最近寒いと感じるようになってきました。今年は暖冬なのかな?

と言うわけで、今回はお約束どおり音楽家(といっても今回話題にするのは作曲家だけですが)と政治について、独断と偏見で書いてみます。

古代においては政(まつりごと)と楽の関わりは密接であったと考えられます。ほら、宮内庁に雅楽を演奏する人たちがいるでしょう。孔子は音楽について次のように残しています。
  • 子曰く、「詩に興(おこ)り、礼に立ち、楽(がく)に成る」
  • 子曰く、「人にして不仁ならば、礼を如何(いかん)。人にして不仁ならば、楽(がく)を如何(いかん)」(心のこもっていない礼儀は無礼だ。心のこもっていない音楽は人の心に響かない。)

二番目のは耳に痛いです。まあこんな風に、孔子は音楽を重要なものと考えていたようです。

日本の平安時代における音楽の位置づけは「陰陽師」を読めば雰囲気がわかるんじゃないかな。もちろん作り話(といっても、古典が元ネタなのですが)なので、面白おかしく書いてあります。

陰陽師 (1) (Jets comics)

陰陽師 (1) (Jets comics)



原作の小説もあるし映画化もされたのですが、漫画をおすすめします。今時の漫画家はここまで物知りじゃないと売れないのか?というのが私の感想です。

さて、突然時代が変わったりするのですが、ヨーロッパの作曲家も当然政治に翻弄されます。ナポレオン以前は貴族のお抱え音楽家は一種の特権階級でしたので、当然貴族に迎合した音楽をたくさん作り、演奏されました。モーツァルトが「フィガロの結婚」をオペラの題材として取り上げるとかヒヤヒヤものです。ロマン派ではなんといってもショパンのことを思い浮かべてしまいます。ショパンは旅行先のパリで祖国ポーランドの滅亡を知り、亡命作曲家となりました。手紙には「私が一つ作曲する手間でロシア兵を殺すことができたなら!」と危ないことも書いていますが、もちろんそんなことは公には言ったりしません。しかし、シューマンによる批評で、ショパンの音楽が「花びらの裏に大砲を隠している」などと書かれて大変困ったことでしょう。その後共産主義勢力が立ち上がるとともに亡命する作曲家がたくさん現れました。プロコフィエフ、ラフマニノフ、ストラビンスキー、バルトーク・・・音楽家だけではなく、多くの芸術家が逃げ出しました。

その中で逃げ遅れた作曲家がいます。ショスタコービッチです。彼はロシア革命のときにまだ若すぎたのです。交響曲第一番は注目されたのですが、その後があまりよくありませんでした。そして交響曲第四番はソ連のアカデミーに「ヨーロッパ的退廃主義」と評価され、演奏される機会を失いました。そして交響曲第五番「革命」は彼に与えられたラストチャンスでした。

この交響曲、終楽章がちょっと妙だと思いませんか?再現部が妙に短いですよね。コーダといってもよいぐらいです。しかも盛り上げ方に無理やり感がただよいます。実は、最初ショスタコービッチは中間部の沈んだ調子のままで曲を終わらせていたのですが、これがアカデミーの逆鱗に触れてしまったのです。共産主義の音楽は最終的に勝利を獲得しなくてはならないと。書き直しを言い渡されます。つまり、書き直しか粛清か。驚くかもしれませんがスターリン時代のソ連というのはそれぐらい厳しかったのです。スターリン就任後二年間で粛清した人が2000万人とも言われております。しかし、驚いたことにショスタコービッチはいい年をして真剣に悩んでしまいました。作曲家としての己を貫くか、迎合して余生を送るか。純だよ、ショスタコービッチ。でもどう考えても命を捨てるわけにはいきません。ということで、最後にくっつけた部分が再現部っぽいところです。私はあの部分を聴くと、いつも無理やり歩かされている人の行進曲ではないかと考えてしまいます。

まあ、そんなこともあったのですが、その後は吹っ切れたように共産主義体制に迎合した音楽をバンバン作り、地位と名声を獲得していきました。その後スターリンが死んだことにより自由な作曲家活動を取り戻し、交響曲も15番まで作りました。私はショスタコービッチの曲が交響曲第五番で終わらずによかったと、その後の曲たちを聴いて素直に思います。

というわけで、音楽家というか芸術家といえども政治と無縁ではいられない、むしろ音楽家は作家と同じぐらい政治に直結するものがあると思います。私が子供の頃、中国の童謡をいくつか聴く機会があったのですが、どの曲も判で押したように「偉大な指導者、毛主席」なんて歌詞が入っていて、不思議だな~と思いました。今の時代の日本に生まれて本当によかったと思います。


追記
シベリウスのことを書くのを忘れました。「フィンランディア」は反ロシアのテーマミュージックになっていましたね。

「月の光」を歌わせてみる-続き [音楽]

こんなに短い間に連投するのは久しぶりのトスカでございます。では、早速前回の続きを。

ピアノパート


トスカ: 変ロ短調とハ短調の版があるけど、ミクはソプラノだよね?

ミク: はーい。得意な音域はA3(中央ドの上のラ)~E5です。

トスカ: では、ハ短調でいこう。A3をまたいで上下する音はなるべく避けたいからね。次は速度。四分音符=78で。

ミク: いろんな演奏を聴くとこれよりもっと遅い演奏がたくさんありますけど?

トスカ: それはたっぷりと表情をこめて歌いあげたいからだろうね。そういう歌い方は残念ながら君向きじゃないよ。それにフォーレ自身が78を指定しているし、'Andantino quasi Allegretto' と書いてある。quasi Allegretto のリズム感はこれぐらい速くないと出せないと思う。この曲は3/4拍子で、よくメヌエットといわれているけど、6/8拍子としてみるとAllegretto のパスピエ調の曲になるんだよ。そういうところも含みあわせて。

ミク: それではピアノ伴奏をよろしくね。トスカP。

トスカ: う~~ん。この曲は地味に難しい。

ミク: ええ? すごく簡単に聴こえるけど・・・

トスカ: 右手はそうだけど、左手が難しいよ。拍頭が休符の16分音符のアルペジオでリズムが崩れがちになる。このアルペジオは可能な限りやわらかく小さく鳴らさなければいけない。特に拍の裏の音符はね。ペダルを使うと音が濁るし、妖艶な感じの宴になってしまうから、フォーレが指定したところを除いて基本的に使わない。でも、これぐらいのことはプロは平気なんだろうね。こういう基礎的なところがプロとアマで全然違うんだよね。といっていても仕方がないから、今回はとりあえず一通り弾いておいて、後でMIDIデータを直接いじって音を整えていくよ。あ、それから曲の流れから自然にテンポチェンジが入るから、合わせてくれよ。

ミク: 今回もVSTi対応のシーケンサを使わないの?

トスカ: うん。調べてみるとミクの歌い方を調整するパラメータが特殊な形式なので躊躇している。いずれはVSTiを使わないとやっていられなくなるだろうけどね。それは今後の課題だ。

まずは歌ってみよう


トスカ: 伴奏も滞りなくできたので、歌詞を入れて歌ってみよう。一つの音に子音がたくさん入っているところが悩みどころだね。例えば'pour'を「プル」、「プール」あるいは「プルー」と歌わせるのか、フランス語に詳しくないので迷ってしまう。まあ、最終的には聞いてみて曲の流れから選ぶけど。・・・さて歌詞も入れたのでまずは無伴奏で歌ってみて。

ミク: ではいきますよ。♪~~~

トスカ: うはっ! これはレッスンの甲斐がありそうだな。

レッスン!


トスカ: まず発音からしっかりとなおしていこう。子音がはっきりきこえるようにヴェロシティーを低めに。発音が短すぎてよくわからない部分は長めに発音するように調整しよう。それからこの曲は全体的に dolce なので、アタックを低めにしていくよ。

ミク: 全部の音をなおすの?

トスカ: 全部です。

ミク: ><;

トスカ: 次ははずれた音を修正していく。これはピッチベンドを使って、と。それにしてもミクはレガートがかかると音を外すね。まあ、少々のことなら修正してあげるよ。次はレガートの処理。ここはというところはレガートを深くかけて。最後の'parmi les' のところはポルタメントをかけてみよう。

ミク: ええと、あまり深くかけちゃうと私また音を外しちゃうよ。

トスカ: では少しピッチベンドで吊り上げるよ。レガートと音程の確かさのどちらをとるか、折り合いのつくところに調整だな。さて、いよいよ表情づけの最終段階、ダイナミクス(音量)をいれていく。これもひとつひとつの音をよく吟味しながら全体に調整していくよ。あと、発音のよくないところとか、調子がはずれるところを隠すためにピンポイントでダイナミクスを0にするのも大切だ。

ミク: 楽譜をみると盛り上げるところが二箇所ありますね。これは普通にクレッシェンド、ディミニエンドでいいのかしら?

トスカ: やりすぎはよくないけどね。プロが歌うときは声を膨らませたりして盛り上げを表現しているね。でも、そこまでの表現力がまだないからなあ。この場は音量変化でしのいでおこう。次にビブラートも調整しよう。全体的に薄めでいいよ。

ミク: 「夢のあとに」では深めのビブラートも使いましたよね。

トスカ: 絶叫(といってもフォーレなのでそれほどでもない)があったからね。この曲ではそういうオーバーアクションのようなものはすべて排除の方向で。

さらに調整


ミク: それでは伴奏とあわせてみるね。・・・ねえねえ、かなりうまくなったでしょ?

トスカ: 細かいところはなおすとして・・・肝心な「悲しくも美しい月の光」の部分がガタガタだよ。

ミク: え~~だめなの?

トスカ: ここは大切なところなので、気合をいれて調整してみよう。まず、音がはずれるところ。'de' のところは致命的だな。これは音がはずれているというより、途中で音が変わってるし。発音も崩れているし。

ミク: だって、トスカPがポルタメントかけるからよ。私、ポルタメントかけるといろんなところがおかしくなって・・

トスカ: ここは是非とも滑らかに歌って欲しいところだよ。かといってもこのままではとても聴くに耐えないしなあ。仕方が無いからミク2にも手伝ってもらおう。

ミク2: はいはい。私の出番ですか?

トスカ: 'lune, triste et beau' のところを別トラックで歌ってください。

ミク2: では歌いますよ~♪

トスカ: 声が重なりそうなところは短めにして、と。だいぶんマシになったな。それではついでにブライトネスを調整して声を持ち上げてみよう。

ミク、ミク2: え~~まだ調整するの?

トスカ: まあ、この部分はいろいろやってみよう。音の盛り上がりに合わせて高音を響かせるよ。ほら、また少し表情がついた。

レコーディング


トスカ: はぁはぁ・・・

ミク: ぜぃぜぃ・・・やっと録音ですね。いつものようにリバーブをかけてくださいね。

トスカ: 気持ち多めにかけといたよ。

ミク: イコライザとかコンプレッサはかけないの?

トスカ: 今回は特にその必要はないね。前回はダイナミクスレンジが広すぎたので小さい音を少し持ち上げたりしたけど。イコライザとか音色まで変えてしまうので、必要なければ使わない。ミクの声はケロケロ声になることもあるけど、澄んだ綺麗な声だと思うよ。

おつかれさま


トスカ: やっとのことでできあがり。ここに置いておきますね。



トスカ: 歌詞付きの動画(というより静止画)はニコニコ動画に置いたよ。


ミク: 綺麗な曲でしたね。でもなんだか少し悲しくなっちゃう曲。今度は楽しい曲を歌いたい気分。

トスカ: し、しばらく休憩してw。その間に次の曲のことを考えておこう。



ということで、次回予定は未定です。でもきっと続きはあるんだろうなあ。。。

「月の光」を歌わせてみる [音楽]

雨の日が多くなってまいりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。トスカです。かなり回復しました。

相変わらず初音ミクで遊んでいますが、今回はフォーレの代表作、ヴェルレーヌの詩による「月の光」を歌ってみましょう。まずは曲の雰囲気をつかみます。一人語りは寂しいのでシューマンのフロレスタンとオイゼビウスのようにダイアログでいきます。

ミク: 次は私この曲を歌うの?ん~~、確かにピアノはすごくきれいだけど、歌はとんでもないところで始まるし、なんか添付品みたいでぱっとしない感じ・・・
トスカ: まあまあ、この曲は詩も音楽もかなり含みがあるから、それを見ていこう。というわけで翻訳をぐぐってみよう。

ミク:・・・
トスカ: ・・・

ミク: なんかみんな全然違うこと言ってますよ?

トスカ: これだけ解釈の違う詩も珍しいね。ってことは私も勝手な訳を捏造してよいのだ。さっそく訳してみた。

月の光

あなたの心は選りすぐりの風景画
マスクとベルガマスクの魅了する
リュートを弾き踊りながらも
奇抜な仮装の下に悲しみを湛える

誇らしい恋話、おあつらえの人生を
短調の調べで歌いながら
おのが幸福を信じかねているげに
やがて歌は月の光に溶けていく

悲しくも美しい月の光の静けさは
木々の鳥を夢にいざない
噴水をうっとりとすすり泣きに
大理石の間からたおやかに立ちあげる


トスカ: やれやれ。フランス語、難しいよ。

ミク: マラルメでなくてヴェルレーヌでよかったね。

トスカ: それでは一段目から。この詩は「艶やかな宴」という詩集の中の最初の詩だ。なので「風景画」とはその宴の様を言っているのだろうね。ベルガマスクは辞書を見ると「ベルガモ風」とか「ベルガモの踊り」とかになる。しかし「宮廷風」とか、いろんな意味を持っているようだからそのまま残した。「マスク」との語感もいいしね。

ミク: そういえばドビュッシーにも「ベルガマスク組曲」というのがありますね。たしか三曲目が有名な「月の光」・・・

トスカ: そうそう。明らかにこの詩の影響を受けている。ドビュッシーはこの詩で歌曲も二度作っている。とにかくこの詩は当時のフランスの音楽家に強力なインスピレーションを与えているようだ。一段目はさまざまな仮装をして雅やかな宴会を楽しんでいる風景、だけどみなどこか寂しげなんだ。美しいピアノの伴奏は宴会のBGMだ。でも決して派手な演奏になってはいけない。そして歌は宴を演じている人たちの心です。

ミク: なんだか昔の人も病んでいますね。1869年(明治二年)ベルレーヌ25歳のとき出版

トスカ: その傾向は二段目でますます明確になっている。成功した恋や人生の自慢をだね、わざわざ短調で歌うんだ。

ミク: ここは「短調」でいいの?「悲しそうに」とか、堀口大學にいたっては「鼻歌」なんて訳しているけど。

トスカ: 'le mode mineur' は直感的に短調だと思った。でも面白い話があって、これは受け売りだけどね。フォーレは'mode mineur' のところで歌のメロディーをわざわざ同主調に転調させているんだよ。大胆にも。

ミク: あ、確かにこの部分だけ長調になってる!

トスカ: ヴェルレーヌは誇らしい歌をわざと短調で歌わせて、あげくに自分が幸せなのかわからない、としている。フォーレはそれをもう一回ひねって長調で歌わせている。ヴェルレーヌよりさらに一つ外側の世界から宴の様子と人の心を観察しているんだよね。これっていわゆるエスプリというやつかね。

ミク: ぐるっとまわって一回転♪ 大大大嫌いってちょっぴり好きなこと~♪

トスカ: 華やかな歌と踊り(ピアノによる)を背景として、人の心はどこか現実感が無いように感じている。一見投げやりのような歌のメロディーはそんなことを表しているんだね。でも、完全に浮世から離れているわけではなくて、ところどころ絶妙な感じで歌とピアノが合うところがあるよね。

ミク: さっきの 'mode mineur' のところや 'la vie' のところとか。

トスカ: そして最後に月の光を登場させて強引な引きで第三段に移ります。ここで、ようやくピアノは裏方に回って歌の美しい旋律が主役になる。頼むからここは綺麗に歌ってくれよ? 多くの芸術家が幻想の象徴として扱ってきた月の光こそがこの詩のなかでは揺るぎのない現実として描かれている。

ミク: 私そんな難しいことわかんないよ。全部まかせるからうまく歌わせてね。

トスカ: (おまえさんをまともに歌わせるのにどれだけの苦労が、と小一時間・・・)それでは早速歌ってみようか。

ミク: レッスンレッスン♪

懐かしいパターンが出たところで次回に続く。

減薬と初音ミク [音楽]

こんなに間が空いてもご無沙汰という感じにならない、マイペースで更新中のトスカのブログです。
先週はかなり冷え込んでコートを出したりしましたが、ここのところまた暖かくなったりで体の調子も崩し気味になったりと。みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

さて、二週間前の話になりますが、主治医と面診がありました。どうも午前中の調子が悪く、眩暈のため横になることもしばしば。そのことを訴えました。

主治医: 朝起きるときはどうですか? つらくて起きれないとか。
トスカ: 全然平気ですよ。普通に支度して会社に行けますし。でも、会社についてからが良くないです。

というような会話をしたら、SSRIを減らすことになりました。え~~~意外。おそらく薬が悪い影響を与えているのだろうということです。それで薬を減らして二週間になるのですが、確かに午前中の意識ははっきりとしてきましたよ。こんなところでなんとなく回復を感じてしまうのでした。

さて、初音ミク。(初音ミクで遊ぼうという気持ちになるのもおそらく回復したからだろうね。)
ちょちょっとクラシックの曲を歌わせてみました。勝手知ったるフォーレの「夢のあとに」です。今回の課題はなんといっても外国語がきちんとしゃべれるかどうかです。その点フランス語英語に比べると敷居が低いですね。曲も短いのであっさり打ち込み終了。

  • 思ったとおり子音だけのところが発音しにくい。ひとつの音節にごちゃごちゃ詰まっているところなんて、何しゃべってんの?という感じ。二重母音も苦労しました。自然に移り変わる感じが出しにくい。(日本語の曲だとこういう苦労がないんですよね。)
  • 声の質が突然けろけろ声に変わってしまう。せっかくよい雰囲気で歌っているのをぶち壊してしまう。
  • 初音おんちだよ初音!(がまんできないところは矯正済み)


だめじゃん!(笑)
やはり英語専用のVOCALOIDを使わないと具合がよくないみたいです。PRIMAというVOCALOIDも発売中で、さっきデモを聴いてきましたが(「恋とはどんなものかしら」とかがある)、いいっ!ここまで歌えるの?という美しい歌声です。ただ、このレベルまで達するのには相当な調整が必要かと思う。今のところまだそこまでの元気はないなあ。

ということで、「夢のあとに」を置いておきますね。ダイナミックレンジが広すぎたのでエフェクトで小さい音を持ち上げています。その影響で大きい音が歪むかも。



ニコニコ動画に投稿したものは こちら。詩と超訳(笑)を見ながら聴けます。

ということで、気が向いたらまたいろいろとやってみます。

初「初音ミク」 [音楽]

トスカです。毎度毎度ご無沙汰しております。連休中は半そでシャツを出しました。もうすっかり暖かく、むしろ暑いくらいになりました。そんな連休も終わりに近づいてきましたが、みなさましっかりと遊びましたでしょうか。



VOCALOID2 キャラクターボーカルシリーズ01 初音ミク HATSUNE MIKU

VOCALOID2 キャラクターボーカルシリーズ01 初音ミク HATSUNE MIKU

  • 出版社/メーカー: クリプトン・フューチャー・メディア
  • メディア: CD-ROM


さて、私はこの連休中は「初音ミク」でずっと遊んでいました。初音ミクというのは、歌詞や音のデータを入力すると歌を歌ってくれるPCのソフトウェアです。そういうものはずっと昔にもあったのですが、出来がどうも今ひとつで、あまり流行りませんでした。この初音ミクは昨年発売されて、大ヒット商品になりました。なんで今頃?と思って初音ミクを使った作品をいくつか聴いてみると・・・なるほど。ものすごく人間らしい声を出しています。驚くべき技術の進歩です。私もかつてDTM (Desk Top Music) に凝っていたひとなので、いつか自分も使ってみたいと思っていました。

ここのところ調子が下がっていましたが、4月の下旬から少し上がり気味になってきたので、ゴールデンウィークを控えた今がチャンス、と2週間ほど前に初音ミクをゲット!早速PCにインストールして声を確かめてみました。よく澄んだ高音がきれいな声です。(設定では16才のアイドル)ということで早速曲を入れてみましょう!

曲を選ぶ


谷山浩子ここにいるよにあっさり決定。理由は、3分ぐらいと短くて、バックもピアノしかないので簡単(そうに思えた)、それと今の自分の気持ちによく合った曲なので。いや、初音ミクを買いに行く前から決まっていましたけど。

歌パートの譜面おこし


谷山浩子の曲の譜面を入手するのは困難なので、自分で曲を聴きながら楽譜を書きます。これはあっさり終了。

それではレッスン開始


音符をいれて、歌詞も入力していきます。こうして未調整のホワイトデータができました。さっそく試聴!・・・え~と、未調整なのでもちろん機械的に歌っているだけなのですが、妙な癖がありますよ。まあ、そこらへんの改善も含めて調整しましょう。まず、もっと大人っぽい声にするためにジェンダーファクターを調整します。これは簡単。次に言葉がはっきり聞こえるように発音の調整と、それから表情づけを行います。あ、それから「泣き」「怒り」「叫び」の入った声は表現できません。念のため。
  • ベロシティーで子音の発音と母音の発音の間隔を調整する。
  • ダイナミクスで声の強弱を調整する。子音を強調させたいときは子音にあたる部分のダイナミクスを上げる。
  • 音符の長さや位置を微妙に調整します。
  • 声を明るい感じにしたいときはブライトネスを微調整。あまり変えすぎるとおかしな声になるので、気持ちだけ。
  • 口の開け閉めの具合をオープニングで調整します。これはあまり使わなかったなあ。
  • 音のレガート処理やアタックを調整する「表情コントロール」の調整。
  • ビブラートの調整。かなりいろいろなビブラートのパターンが使える。
  • 音の微妙な上げ下げを自分でコントロールするために、ピッチベンドを使って調整
  • その他いくつかのパラメータを調整する。(私は使わなかった)


ひとつの音でこれだけの調整要素があるので、結構大変です。この調整はよく「調教」といわれているのですが、そう、困ったことに基本的に言うことをきいてくれないのですよ。
  • 特定の語の組み合わせでとんでもない発声をすることがある。
  • 特定の音高の組み合わせで、やはりとんでもない調子の声がでる。特にA3あたりに声の変わり目があって、それをまたぐ音は最悪。
  • 何が影響しているのかわからないが、突然音痴になる。ピッチベンドで矯正しよう。

実に人間的なソフトウェアだなあ。こういった問題をたくさんのパラメタを調整しながら改善していくのですが、どうしても治らないことがあります。そのときの最終手段は、問題の音を別トラックで歌わせるのです。つまりもうひとりのミクに問題の音だけを発声してもらいます。ただしこれをすると音のつながりが全くなくなってしまって棒読みになりがちなので、本当の最終手段として使います。(でも、結構使った。)

こうしてカリカリと調整しながら約一週間程度で歌の方はなんとか形になってきました。

ピアノを・・・


次に伴奏ですが、やはり谷山浩子の伴奏譜を手に入れるのは不可能に近いので、自分で曲を聴いて楽譜をおこします。これが最高に面倒でした。ほぼまる一日かかってピアノ譜の完成。つぎにこれを演奏してMIDIで記録します。

やっと初あわせ


初音ミクで歌声をwav形式のファイルに落として、それをシーケンサなどの音楽編集ソフトにインポートします。さて、めでたく初あわせとなるのですが、たいていはバランスがガタガタでダメな演奏のはずです。初音ミクのデータと伴奏のMIDIデータをそれぞれ調整します。これが結構面倒。編集ソフトがVSTiやREWIREに対応していれば同時に調整できるので、かなり楽になると思います。というか、細かい調整はそれがないとやってられない。

おめでとう


できあがりました。これを公開する方法ですが、著作権の関係でSo-netのブログには添付できません。それではどうするかというと・・・ニコニコ動画で4月からJASRAC管理作品の投稿が可能になっていますので、そちらに投稿しますね。というわけで、今度は動画ファイルを作るのですが、これはちょっと省略。

ニコニコ動画にアクセスするには登録(無料)が必要です。あなたのメールアドレスがIDになります。よろしければ、【ニコニコ動画】【初音ミク】 ここにいるよ 【カバー】修正版をご覧いただき、是非動画へのコメントをお願いします!(爆)できればマイリスト登録も(火暴)

う~~ん、ちょっと子供っぽさが残る歌い方だね。不思議なことに公開の場に晒してしまうと、聞き手の立場になれるからでしょうね、あらがたくさんわかってきます。でも歌を歌われる方の苦労が少しわかった気がする。次回はフォーレの歌曲でも入れて見ましょうか。(無理かも。フランス語をどう発声するかが最大の問題だ!)

ということで、ここまで読んでいただいたみなさんに感謝します。それではまた。



5/10 追記
修正版を登録しましたので、リンクをそちらに変えておきました。データをなおせる可能性はまだあるけど・・・もういっぱいいっぱい。骨が折れます^^;

バルトークのSQ [音楽]

前回のブログでバルトークのピアノ協奏曲第三番について書きました。
「バルトークの3番」などとタイトルを書いてしまったのですが、もうひとつ重要な「第三番」を思い出しました。

昔、私は一時クラシック音楽をMIDIで表現していたメンバーといっしょに飲んでいたとき、活動の中心的な人物が突然「バルトークの弦楽四重奏曲はどれが一番よいと思う?」と質問してきました。私は即答で第五番といいましたが、彼は「第三番に決まっている!」というのです。ちなみに彼は古典から現代まであらゆる音楽に精通している人でした。私はつまみ食い程度に現代音楽を聴いているような人間でしたが、そのあとで現代音楽に詳しい人が5番説を支持してくれました。

バルトークの第五番は、五楽章からなり、楽曲全体がシンメトリックな構成をしており、非常に高い完成度に達している曲です。一方、第三番は極度の緊張とエネルギーで聴く者を身震いさせるような音楽で、これも優れた音楽に違いありません。

さて、あのとき第五番と答えた私も、最近は第三番を聴きたい雰囲気です。
みなさんはどう思われます?


バルトークの3番 [音楽]

寝たきりトスカの闘病日記!

日が陰るとともに元気が出てきます。
今日こそは風呂に入るぞ、と気合を入れて風呂場に入ると二日前の風呂を流し忘れていました。気を取り直してお風呂に入ると、ちょっと元気が出ます。
それでも、聴きたい音楽はあるがCDを探す元気のないトスカ。
おや、N響アワーをやってるじゃないか、ということで特に何を聴くでもなくつけてみました。

その中で、アシュケナージ指揮によるバルトークのピアノ協奏曲第3番が大変よかったです。グリモーという女流ピアニストですが、細かい音までしっかり聴こえて、あの複雑なリズムが非常に安定していました。硬派のバルトークの曲では、第2番が通好みなのですが、超硬派の第3番を聴かせていただきました。指揮台のアシュケナージも形無しの照れ笑いだったのでは?(もちろんアシュケナージもこの曲を録音しています。)

名演奏家といえばもうおじいさん、おばあさんになられた方の演奏しかしらない私ですが、名演奏家は次々と世に出ているのだなあ、と深く思いました。(作曲家の方は大丈夫か?)

この演奏でちょっと元気が出ました。(で、今これを書いている。)あまり元気が出すぎると明日のリバウンドが怖いのですが。


心を焦がす日々の中で [音楽]

ずっと寝たきり生活のトスカです。

このブログを書き始めて以来のどん底状態です。
寝ていても頭の中には次々とろくでもない考えがうかんできます。これではいけないと思って何かしようとする。本は、すぐに読めなくなる。食事も食べようという気がおきない。風呂も入る気がしない。仕方がないので、寝る。そうするとろくでもない考えが・・・・(最初にもどる)

タバコもやめるどころか、気がついたらキッチンの前で放心状態になっています。(タバコは換気扇の下で吸っている。)毎日酒びたりになって、マーラーの「大地の歌」のごとく酔いつぶれてそのまま寝てしまうのだ。

このままではいけない・・・
ということで今日は久しぶりに町に出ることにしました。幸いにも昨日風呂に入っていたので。

久しぶりに揺られる電車に違和感を感じながら、とにかく人の多さ(そんなに多くない)に眩暈がしました。となりの人のかばんに体が触れた「かさっ」という音が「どさささっ」という感覚で迫ってきます。そうして渋谷駅に到着したら、とにかく人、人、人。横断歩道の白い帯がくっきりと浮かび上がって見える。極力何も意識しないように何も見ないように歩みを進めて、無事お買い物をしてまいりました。タワーレコードとビックカメラとロフトで買い物をして、電車でもどるとちょうど一時間しか経っていませんでした。

今日は谷山浩子さんのCDを買ってまいりました。実は私は20年ぐらい前まで彼女の曲をフォローしていたのですが、本当に久しぶりです。正確には、つい最近「ゲド戦記」の中で彼女の曲を聴くことになったのですが。

Memories

Memories


彼女の1994年までのベストアルバムだそうで、知らない曲がほとんどでしたので、これを選びました。聞いてみて最初に思ったのは、最新の曲(といっても10年以上前だが)でも谷山浩子の曲だということ。谷山浩子風の曲は谷山浩子しか作れません。私にとって心を優しく包んでくれるメロディーなのです。
特に心に残ったのは、「冷たい水の中をきみと歩いていく」という曲です。なんという美しいメロディー。そして詩だけをとっても十分に鑑賞に値する作品なのです。

あんまり静かに輝くので
ぼくのからだはこわれていく
あんまり静かに輝くので
音楽ももう聴こえない

あんまり静かに輝くので
ぼくのからだはこわれていく
あんまり静かに輝くので
ぼくの命も奪っていく

谷山浩子: 「冷たい水の中をきみと歩いていく」から引用

彼女は私が知らない間に確実にスタイルを変えていたようです。この詩の部分を聞きながら、軽くなったというよりは変質していく自分の心を感じ取っています。


楽譜組版ソフトを使ってみました [音楽]

雨、雨、雨の今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
音楽の話題をしているとどうしても楽譜が必要なことがあります。私のブログではスキャナーで取り込んだ楽譜がよく出てきます。本当に便利なものですが、それでも結構な手間がかかります。数小節の楽譜を書くのに何かもっと簡単な方法はないでしょうか。

ということで、有名なソフトFinaleは高価なのでどこかにおいといて、フリーソフトのLilyPondを試してみました。TeXやroffをご存知の方ならすぐわかると思いますが、テキストエディタに音の並びや記号を記述してソースを作り、それを処理して出力を得るタイプの処理系です。

ということで、やってみました。

続きを読む


どうしてピアノを弾くんでしょうかねえ [音楽]

トスカです。あえて触れなかった話題ですが・・・
もちろん好きだからなんですけどね。
ピアノを弾くのが好き」とはどういうことでしょうかね?
なんだか禅問答のようですが。
自分の話をすると、中学生の頃はショパンが好きで、
でも、その頃の自分には弾けない曲ばかりで、
一生懸命練習していました。
それはもう、寝食も忘れてですよ。
こういうのも好きのうちなんですけど・・・

今、ショパンのエチュードを番号順にレッスンして4番まで終わりましたが、
あの頃、恐れ多くて、でも弾きたくて手を出していた
バラードとかスケルツォとかが普通に弾けそうになって、
そもそも今は黒鍵のエチュードを弾いているし、
最後は革命が待っているし。

で、この状態でまだピアノが好きだといえますか?

ショパンのマズルカを弾いていたりします。
結構難しいですよ。マズルカ。
あと、昔習った曲をおさらいしてみるとか。
平均律は今でも難曲ですが、よい曲が多いですね。

結局、ピアノを弾くことそのものが好きなのかな。
誰も聴いてくれなくても、
「死ぬ前に何かひとつだけやってもいい」
といわれたってピアノを弾くだろうね。
ばかみたいだけど、
ピアニストに最低必要な素質だし、
私はこれが足らなかったからピアニストにならなかったと思う。

本当は練習しなければならない曲が目白押しでございます(爆
ドビュッシーの前奏曲集とかラヴェルのクープランの墓とか・・・
私が死ぬまでレッスンが続くのはほぼ確実なようです。


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